六回目は「土木工事」についてお話しします!
土木工事とは?
土木工事とは建築以外の工事とも言われています。
建築が「地面の上」に関する工事で土木が「地面の下」に関する工事というイメージがあると思いますが、土木には、陸橋や高架道路などもあり、社会生活に必要な基本的な建造物も含まれます。
建築との大きな違いは住宅・ビルなど人が居住するような空間がある建物をつくるか、土木は道路やトンネル、河川や橋、水道などのインフラ整備、私たちが生活するために必要な生活基盤を整備するためのものです。
土木工事は、道路(トンネル含む)工事・河川(海岸)工事・ダム工事・橋梁工事・土地区画整備・水道工事・建設現場での工事など種類も多岐にわたります。
土木工事の流れ
土木工事は下記のような流れで進みます。
調査・計画をしっかり立てることが重要となり、完成後も確認検査があります。
規模の大きい工事が多いため、調査や検査が重要といえるでしょう。
①現地調査・概算費用算出
道路の状況・ライフライン・諸法令等の現地調査をした上で、概算費用を算出します。
②企画、基本設計
発注者と業者がお互いに納得行くまでプランを立て、概算予算案も含めた基本計画案を発注者に提出をします。
③実施計画・設計
基本計画案を基に現地測量、現地詳細調査、類似施工例視察、資料採取、適用される法令調査などを行い、内容を吟味していきます。
その内容をもとに実施設計を行い、工事費・材料費を積算し、実施計画を立てます。
④工事着手・施工
工事着手前には近隣住人への工事の案内・挨拶を行います。
工事中は、品質管理・安全管理・公害防止の対策も忘れず行います。
⑤工事完了
社内検査や行政の確認検査を受けます。問題がなければ発注者へ引き渡し、工事が完了となります。
土木工事で活かせる資格
土木工事の種類や担当によって、活かせる資格も変わってきますが主となる資格をご紹介します。
土木施工管理技士(1級・2級)
国土交通大臣指定機関が実施する国家資格です。工事の現場に必要となる資格です。
土木施工管理技士(2級)・・・「主任技術者」になることができます
土木施工管理技士(1級)・・・「主任技術者」・「監理技術者」になることができます
技術士(建設部門)
技術士国家資格のうちの1つです。
民間コンサルタント企業、官公庁が一般的で、独立企業を立ち上げて業務を行うことも可能となり自身のキャリアアップとなる資格です。
その他にもRCCM、測量士、コンクリート診断士、コンクリート技士、地質調査技師があります。
また、資格取得に必要な条件等は各資格によって違うため誰でもすぐに受験できるといわけではないので注意が必要です。
活躍の場
土木工事業を行う会社での活躍が主です。
会社によって、メインとする工事が相違している為、自身の興味や得意分野の企業を選定するとよいでしょう。
最後に
土木工事の多くはインフラ整備であり、公共工事として発注されることが多数を占めています。私たちの生活になくてはならないお仕事ですね。
この機会に土木工事について興味を持ち理解を深めるきっかけになれば嬉しいです!
ご不明な点があればなんでもお問い合わせください!