七回目は「機械業界」についてお話します!
まずは機械設計の流れから説明します!
機械設計の流れ
①製品企画・立案
どのような機械をどのようなターゲットにいくらで販売していくかを検討します。
②構想設計
製品全体のイメージや納期、コスト、機能、仕様の検討をします。
③基本設計
構想設計の内容をもとに、基礎の部分や各パーツの設計を行います。同時に②の内容が現実的に実現可能か確認をおこないます。
④詳細設計
基本設計の内容をもとに細部の設計を行っていきます。具体的には、大きさや構造等を細かく決めていきます。改善点がある場合は再度練り直し、より良い製品ができるよう、試行錯誤します。
⑤生産設計
納期に合わせ製造がおこなえるよう、組み立てや加工方法、最終的な材質等を決定します。
⑥試作・評価
製品の試作、機能や性能が問題ないか等の評価をおこないます。
⑦完成
生産開始となります。
◆各設計段階ごとにDR(デザインレビュー)が行われます
DR(設計審査)・・・各段階での成果物を様々な専門家がチェックする。具体的には、生産性や品質等を確認する作業。
◆設計段階では筐体・機構設計も行います
筐体設計・・・機械の外側部分、つまり装置を収納する箱の設計(例:PCや自動車等のボディ)
機構設計・・・機械内部の設計。(例:モーター、ギア)
ソフトの種類
AutoCAD…汎用CAD。2次元、3次元両方に対応しており、機械分野以外にも建築、土木の分野でもよく使われているCADソフト。拡張性が高いことが特徴。
SOLIDWORKS…機械設計分野で使用される3次元CAD。ヒストリー型(工程や寸法を履歴として残し、再編集が可能)、動作検証や干渉検出や強度解析など豊富な検証機能があること等が特徴。ミッドレンジCAD。
CATIA…自動車や飛行機、家電などを設計する際によく使われる3次元CAD。ヒストリー型のため、複雑な形状の設計が変更が簡単にできる。また、複数の機能がある為、デザイン~解析や管理まで一連で行うことができることが特徴。ハイエンドCADソフト。
NX…CATIA同様、様々な分野で使用されている。設計~製造、解析まで行えることが特徴。ハイエンドCADソフト。
Rhinoceros…製造業建築、航空機などの分野から医療機器などの精密機械の分野まで幅広く利用できる3次元CAD。NURBSによる3次元モデリングツール曲線のため、曲線や曲面を表現しやすいことが特徴。
Rhinocerosの詳細は下記サイトをご確認ください!!
ソフト補足
3DCADソフトはハイエンド、ミッドレンジ、ローエンドの3つに分かれています。
ハイエンド…高性能で様々な分野の複雑な設計に向いている。
ミッドレンジ…比較的手ごろな価格で操作しやすい。主要機能はハイエンドと近いがスペックを持っている。
ローエンド…手ごろな価格もしくは無料のものもあるため、初めてCADを導入したい企業にオススメ。
活躍の場
様々なメーカー(自働車、精密機器、産業機器)での活躍の機会があります。
最後に
今回は機械業界についてお話しましたが、いかがでしたか。
普段耳にしない言葉があり分かりづらい面もあったと思いますが、何かの役にたてば嬉しいです!
ご不明点ございましたらご連絡ください!