面接時の質問の答え方についてお話していきます。
よくある質問を中心にシリーズでお送りいたします。
今回は、「これまで在籍した企業へ入社した理由・経緯について」です。
新卒ではない限り、入社した理由か退職した理由は、ほぼ100%の確率で聞かれる質問ではないでしょうか。
質問の意図
採用する企業は、面接の時間内でその方が継続して勤めてくれる方かどうかも判断をします。
つまり、自社の社風とあっているか、働く際の価値観が自社とあっているのか図るため質問しています。
また入社する理由は、その企業を選択する際の価値観がわかるので、是非入社してほしい方だと考えた際に、内定を承諾してもらえるヒントにもなり得ます。
回答のポイント
基本的には、これまでの入社する際のポジティブな理由を正直に伝えることにしましょう。
入社する際にその企業で何を成し遂げたいと考えたのか、業界・職種につきたいと思っていた理由でも構いません。
次回予定しています「退職しようと思った理由・経緯について」もセットで判断をすることが多いと思いますので、経歴などの棚卸をする際に、入社と退社の経緯もまとめておくとよいですね。
ポジティブな理由と書きましたが、どうしても希望の職が見つからず、入社し短期間で終わってしまった経歴があるかもしれません。
その場合は、取り繕うことなく正直に伝えることで、短期間で終わってしまったことに納得していただけるかと思います。
ただし、そのことが複数続いている場合は、自身には1社1社で完結しているように考えていても、聞く側は継続して考えます。最終的にどういう話にするか、繋がっていることが大事です。
「思慮深くない」「同様の失敗を繰り返す」「行き当たりばったり」「長く継続して仕事しない人」などネガティブなイメージを持たれることを避けなければいけません。
回答内容・例
WEBデザイナーとして転職を希望しているが前職が広告代理店の営業職だった場合
前職に入社した理由は、広告を出すにあたり、商品やプロジェクトの目的の達成のために一緒に作り上げることができると考えたからです。また、営業職ということも、あらかじめ募集要項にあり、様々な業種のお客様と直にお話ができることも魅力でした。働いていく中で、伺った内容を自身で表現できたらと考え、WEBデザインの勉強を始めました。その後、営業職として培ったコミュニケーションスキルを活かしつつ、WEBデザイナーとして仕事をしたいと考え転職を決意しました。
グラフィックデザイナーとして数か月~1年程度で企業を転職していた場合
将来的には1社で長く継続して働くことを考えていましたが、5年間はデザイナーとしての幅を拡げたいと考え、取り扱っている媒体が異なる企業に勤めると決めていました。雇用形態がアルバイトが多いのもその理由からです。今後はこの経験を活かして、正社員で長く継続して勤めていきたいと考えています。
まとめ
入社した理由・経緯についての質問への回答ですが、入社した理由だけ答えるのではなく現在につながる回答にすると納得感が得られたり、ネガティブなイメージがつきにくいでしょう。
面接では、自身がどうかも大事ですが、面接官がどう判断したかが大事です。
第3者としてエージェントに話してみて、ネガティブなイメージを持たれにくいかどうか確認するのもいいですね。