こんにちは!ディプロスです。
今回は複数名での名刺交換について見ていきましょう。どのような順番で行うか、頂いた名刺を卓上でどのように扱うか…確認していきます。
名刺交換(基本編)については下記にてご紹介してます。
あわせてご覧ください。
複数名(取引先)×1名(自社)
まずは、取引先に複数名の担当者がいる場合の基本マナーをみていきましょう。
pointは名刺交換を行う順番ですね。役職の高い方から順に交換を行います。
下の図の場合、取引先の一番上の役職の方は「部長」ですね。
「部長」→「課長」→「担当者」
この順にご挨拶していきましょう。
相手側が複数の場合、最初に前に出られた方がいらっしゃるとします。
その場合、先方の一番役職の高い方かも…
と予想をたてることもできますね。
ご挨拶が済んだのち、次の方とのご挨拶するまでに
先に頂いた名刺を名刺入れの下に順に重ねていくとよいでしょう。
着席後の名刺の並べ方
つぎは、着席後の打ち合わせ時の名刺の置き方をみてみましょう。
あなたの名刺入れの下には、複数名の名刺が重なっています。
交換時にセオリー通りの順で受け取っているのであれば
役職の高い方が一番上になるよう名刺は重なっていますね。
卓上には、一番役職の高い方の名刺を自分の名刺入れの上に乗せます。
席次順に並べておくと商談等すすめる際、役立ちます。
下の図の場合、上座は右手です。
右から順に役職の高い方が着席されていると予想されます。
左から「担当者」 →「課長」→「部長」
名刺も席次と同じように並べておくとよいでしょう。
席次については、下記で詳しくお伝えしています。
あわせてご覧ください。
2名(取引先)×2名(自社) 名刺交換
ここからは、自社、取引先、双方が複数名いる場合
どのような順番で名刺交換を行うのか、みていきます。
双方が複数名の場合でも
役職の高い方から名刺交換を行います。
下の図の場合、双方の一番上の役職の方は「部長」ですね。
① 「部長」×「部長」
↓
② 「部長(取引先)」×「担当者(自社)」
↓
③ 「担当者(取引先)」×「部長(自社)」
↓
④ 「担当者」×「担当者」
この順に双方ご挨拶していくことになるでしょう。
3名(取引先)×3名(自社) 名刺交換
次は、双方の人数が3名ずついる場合を想定します。
下の図の場合、双方の一番上の役職の方は「部長」ですね。
① 「部長」×「部長」
↓
② 「部長(取引先)」×「課長(自社)」
② 「課長(取引先)」×「部長(自社)」
↓
③ 「部長(取引先)」×「担当者(自社)」
③ 「課長(取引先)」×「課長(自社)」
③ 「担当者(取引先)」×「部長(自社)」
↓
④ 「課長(取引先)」×「担当者(自社)」
④ 「担当者(取引先)」×「課長(自社)」
↓
⑤ 「担当者」×「担当者」
この順に双方ご挨拶していくのがマナーとされています。
しかし、近年では順番より時間短縮を優先する場面も多いです。
順不動で名刺交換を進めていく場合もあります。
例えば
上の図で②双方の課長と部長が名刺交換を行うタイミングです。
同時に、⑤双方の担当社同士も交換を行う、というようなことです。
先方の出方に合わせましょう。
名刺交換でもスマートな印象を残そう
case1:名刺を差し出す向き
基本編でお伝えしたように、相手に読める向きでお渡しするのが基本です。
もし、ゆとりがあれば更にお勧めしたいのは…
「相手の名刺入れの向き」に合わせてお渡しすることです。
例えば、こんな場合です。
自分の名刺は横書き、相手の名刺は縦書き
このような場合、相手の名刺入れを持つ手を見てから
自分の名刺を差し出す向きを決めるのもよいでしょう。
そして、自分の名刺入れは相手の名刺の向きに合わせて持ちましょう。
case2: イレギュラーが起きたとき
名刺交換について、4回にわたりお伝えしてきました。
ですが、実際の接遇時には、様々なイレギュラーが発生します。
その際は、型を守ることにこだわらず、相手の行動に合わせましょう。
マナーの基本は、相手に対する思いやりです。
基本を理解した上で、その場にふさわしい行動をとるのがマナーです。
case3: 忘れてしまったとき
もちろん、忘れず準備をしていることが最も望ましいことです。
ですが、万が一、切らしていることに気が付いたときは
「申し訳ありませんが、名刺を切らしておりまして」
とお伝えしましょう。
後に、頂戴した名刺のメールアドレスにお詫びのメールを差し上げましょう。
「名刺をお渡しできず失礼しました」などです。
そして、次回お会いする機会には、お渡ししましょう。
転職や転属時には、名刺交換が伴います。
普段の業務で名刺交換を行う機会が少ない方も見直しておくと役立つかもしれませんね。