シリーズ最終回は引き続き、内定後にしたほうがよい質問についてのお話です。
その会社に転職したい!選考が進み働くイメージがわいてきたところで、ちょっと聞いてみたい点ってありますよね。
始業前の会社のルール
例えば。。。①
始業前にやることはあるのか
会社によっては始業前にするべきルールがある企業もあります。
ラジオ体操、掃除、開錠の当番、制服に着替える、朝礼などなど…
想定がつきそうな場合もそうでない場合も…
ルール化されていなくても、始業前になんとなくやっていることも
会社の雰囲気につながるので聞きたいと思われている方もいるのでは?!
聞き出しづらいと感じるような場合は
こんな風に尋ねてみてはいかがでしょうか。
「始業前に、準備として社内で行っていることがありますか。」
「始業前に、社員の方たちで行っていることはございますか」
このような尋ね方であれば、何かあるなら私も参加する意思があるというようなニュアンスにも受け取ることができますので、角は立たないかと思います。
なぜか聞かれたときに、「始業どのくらい前に出勤すればよいのかを確認したかった。」
と答えるのも、きちんとしている人というイメージを描いていただけるかもしれません。
その場の雰囲気や、知り得た情報に合わせ質問しましょう。
個人的な事情(例えば、怪我や病気)により何かが行うことが難しい、
または、ご家庭の事情で出社時間の調整が限られているなど、
どうしても柔軟に対応できない、絶対始業前に〇〇をするのが嫌だという方も…
そのような場合、面接の段階で既に
ご自身の事情をお伝えになっているかも知れません。
しかし内示の際にお話しする企業の担当者に変更がある場合など
「ご存じかもしれませんが」と前置きを入れ、再度、ご自身の都合をお話しながら
確認されてみるのもよいのかもしれません。
掃除の範囲
例えば。。。②
掃除を自社でする場合ってどの範囲までするの。
オフィスで使用する設備の多くは会社や管理会社の持ち物であり私物ではありません。
借りている以上、ささいなメンテナンスは必要です。
自社ビルやテナント、就業環境によって個々が対応する範囲は、まちまちでしょう。
いままでの職場で当たり前だったことが次の職場では変わることも多々あります。
ですので、掃除について気になっている場合
まずは、あるのが前提で尋ねるほうが無難です。
例えばフリースペース制の職場であれば、簡易な拭き掃除などが必要と想定できるかもしれません。
こんな風にお尋ねするのはいかがでしょうか
『自身に支給されたツールや卓上以外にも、清掃など必要な時間帯や当番はありますでしょうか?』
このような尋ね方であれば、聞き手は、必要な場面での清掃はするつもりと受け取ることができます。『必要であれば、清掃備品(ウェットティッシュ)など持参できればと考えまして…』など、どうして?と質問返しにも答える準備をしておきましょう。備品あるので自由に使ってくださいね~とか、管理会社の方がやってくれますよ~なんてお返事がもらえることもあるかも知れませんね。
最後に
何か質問したい、気になる…と感じることは”経過”です。
経過には、”きっかけ”と”結論”があります。
”きっかけ”は自分の今までの体験の中にあります。
ささいなきっかけは、いつの間にか気にならなくなり忘れていくことも多いです。
ですが、何が”きっかけ”か明らかにしないまま
「なんとなく」気になっていることには注意が必要です。
ささいなことだと感じていた「なんとなく」が
気がつけば、大きな”結論”に向かうこともありえます。
ですので、気になる…と感じたときは、質問する前に
”きっかけ”を具体化させましょう。
”きっかけ”を確認したうえで、自分が望む結果を得られるよう
事実について、質問してみましょう
そうすることは逆質問をスムーズにできる方法の一つになるのではないでしょうか。
どの事実を選択するのがベストなのか迷ったときは
転職エージェントにご相談いただくのもよいでしょう。
職種や企業の個性に合った選択のお手伝いができればと考えています。
自分が納得いく”きっかけ”が分からない場合、誰かに相談することで、はっきりしてくることもあります。ご自身の経歴について”いつ”、”どこで”、”誰と”、”何を”と具体的に話すことで、頭の中がすっきりすることもあります。
話した言葉は、相手だけでなく自分の耳からも情報として入ってきます。耳から入ってきた情報を脳は無意識に処理します。そうすることで誰かに話をするだけで再認識のタイミングになるということです。