今回は、「正社員」についてお話します!
正社員とは
「正社員」と一般的に言いますが、法律で定められた定義はないのです!
一般的には、「正社員」を正規社員、それ以外は非正規社員と分けて使われる雇用形態の
ことを指し、「労働契約の期間の定めがない」「所定労働時間がフルタイム」「直接雇用」で
働いている労働者を「正社員」と呼ぶことが多いです。
多様な働き方
近年では、厚生労働省が推進する新たな雇用区分で、多様な働き方が可能な正社員というのも
出てきています。
勤務地限定 正社員 | 所定労働時間や職務内容は従来の正社員と同様ですが、転勤がない・エリアが限定されるなど勤務地が限定されます | |
職務限定 正社員 | 勤務地や所定労働時間は従来の正社員と同様ですが、担当する職務内容や仕事の範囲を明確に区別され限定されます | |
勤務時間限定正社員 | 勤務地や職務内容は従来の正社員と同様ですが、所定労働時間がフルタイムではない・時間外労働がないなど就労時間が限定されます。 |
また、労働契約の期間の定めがない(無期雇用)の正社員以外の雇用形態もあります。
無期雇用は正社員と同じ?
一般的な定義では図れなくなってきていますが、各企業で就業規則上、正社員の定義が明確にされています。
2013年の労働契約法の改正に伴い有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えたときは、
労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換しなければならないと
なりました。
期間の定めのない労働契約?! つまり正社員ってこと?! 違うなら、何が違うの?
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
労働契約法の改正によって定められているのは、あくまでも有期の契約を無期にしなければならないということなので、待遇や責任の範囲、職務内容などの「労働契約」の内容は変更する必要はありません。
つまり、各企業の就業規則上で明確にされている正社員の定義にあたらなければ、労働契約の
定めがなくなるだけの可能性があります。
もちろん労働条件の変更や正社員への転換になる可能性もありますので、そのタイミングで確認するとよいですね。
正社員のメリット・デメリット
正社員のメリット
雇用が安定している
収入が安定している
福利厚生が充実している
正社員のデメリット
労働条件等に関する自由度が低い
転勤・転属・職務内容の変更の可能性がある
悪い人間関係も解決しづらい
この各3点が多いのではないでしょうか。
働き方の多様性により、デメリットの解消が進むこともあるでしょう。
メリットと述べた点も、同一労働同一賃金や、退職金や賞与が支給されない企業もあることなど
検討すると今後は変化していく可能性があります。
職務内容の幅が拡大されていく・責任の範囲が大きい・役職がつくなども
正社員の特徴といえるでしょう。
メリット・デメリットもありますが、各雇用形態の特徴も把握して選択するとよいですね。
自分自身にあった働きかたを選ぶことが大切!
どんなメリットも自分にマッチしていないとダメだよね